みかん処

きんかんの日記とか絵とか遊んだゲームのこととか

振り返り! 2023!

ついこの間2023年になったばかりだと思っていたのにもう終わってしまう。
というわけで今年も一年の振り返りを行いたいと思います。

とはいえ、やっぱり今年もあまり振り返れるような内容が無い……内容が無いよう!

 

 

【近況】

今年も特に振り返るようなことは何も……なんて思っていたけど、改めて思い返してみると意外といろいろあったや。

 

しごと

来世に期待していたリモートワークになった。
正直全くできると思っていなかったんだけど、何となく社内でリモートワークの話が上がったタイミングで上司に掛け合ったらトントン拍子で話が進んでいき割とさくっと実現した。

 

いざ実現すると、通勤時間が無くなるだけでこんなにも朝に余裕ができるのか……と在宅勤務の有難みを感じる日々である。毎日2時間くらいかけて出社していたからな……。

一応家族の通院の手伝いなどがあるので早起きせないかん日もあるんだけど、それでも以前と比べると時間の余裕が全然違う。

 

ただ、最初のうちはそれまで通り6時半には起床できていたのだけど、何かのタイミングから急に全く早起きができなくなってしまい、今では8時頃まで寝てしまうこともザラ。寒くなってからは余計に起きるのが辛くなってしまった。

 

リモートワークになったことで一緒に業務を行っている他の社員との連絡がかなり面倒になった感じはあるし、自分自身明らかに仕事への集中力が落ちたと感じることもあり、もしかして私はリモートワーク向いていないのでは……?と思いつつあるが、この快適性を失いたくないので何とかだましだまし仕事をしている。

 

仕事は相変わらずWEB関連でPHPやらLaravelやらjQueryやらを触っているが、正直本当に楽しさを見出せずにいるので辛い。

来年の仕事についてかなりゲンナリすることを聞いたりもしたので、今が一番モチベーションがきついかもしれない。どうやって乗り越えていこうか、そもそも乗り越えられるのかも分からない。

 

職場の人たちいい人ばかりだし、仕事は勉強になることも多いけど、30代後半も見えてきた今の自分の今後のことを考えるとこのままで良いのだろうかとか考えてしまうな。好きに人生選べるような能力なんて無いのだけど……。

何も考えずに生きていきたい……。


SNS

Twitterが妙な仕様変更があったり名前がXになったり、それをきっかけに他のSNSに移る人が多くなったりと、この1年でSNSを取り巻く環境が大分変化したように思えた2023年。


私もXが何かあった時のために色んなサービスのアカウントを作成したりしたけど、なんだかんだX以外のSNSはほとんど利用せずにいる。

私がこの手のSNSに求めているものが「情報収集」「実況」「遊び」なので、この欲求をすべて満たすSNSが現状Xしか存在しないのでどうしてもX以外を開く機会がない。

 

X以外だと一番利用しているのはMisskeyだけど、個人的にSNS全体のノリが合わないのがちょっとつらい。

初めて投稿したときに赤の他人から妙なスタンプを大量に押下されたときは本当に怖かった……。タイムラインの仕組みを理解せず適当に投稿した私が悪いんだけど。

実績システムも苦手で、特にブラウザで開いたまま放置して「Misskeyの見すぎ」という実績が解除されたときは「なんでサービス側に閲覧時間でどうのこうの言われなきゃならないんだ」と思ったし。

 

Xの件で絵描きさん、特に成人向け作品で活躍されている方の多くがMisskeyで投稿するようになったので、そのイラストを閲覧するためだけに始めたのだけど、絵を見るためだけにこのSNS続けるのか…?と思っており、今後どうしようか悩んでいる。

 

分散型SNSの特性上、現時点だといわゆる「公式アカウント」が増えていくともあまり思えないのだが、Xがあまりに不穏なので今後はどうなるかなぁ。

まぁ現状利用料金が発生するわけでもないので、そのままでもいいか。

 

そんな感じだけど、ここ最近のXで怒りの感情に中てられることがあまりに多くて辟易としてしまい意識して閲覧頻度を下げるようになってしまった。

 

どうにも名前Xに変わったあたりのタイミングでいろんなことが重なり、そういう事をなるべく視認できないように構成していた私のTLでも頻繁に怒りや不満の投稿が流れてくるようになってしまった。

ジャニーズの性被害問題、Unityの利用規約の改変、インボイス、政治、特定の作品への不満、その他諸々で色んな人が怒っていて、色々と個人的にメンタルが凹んでいたタイミングもあり、これじゃいかんとなってXの閲覧頻度を意識的に下げた。

 

人が怒ってること自体は私がどうこう言えることではないので問題ないのだけど、SNSだと文字しか情報が無いため「怒り」がどうしても攻撃的なものに見えやすく、苦しい。

私に対して言っていることじゃないのは分かっているんだけど、どうしても自分が言われているように感じてしまい勝手に怒られている気持ちになって塞ぎ込んでしまう。

じゃあお前はそんな投稿一切しないんだなと言われると全くそんなことはなく、自分の投稿を見て気持ちが沈んでしまう。SNS向いてないな!

 

まぁ以前は明らかに閲覧時間が長すぎたのでこれでいいのかもしれない……というか現状でも閲覧時間は長い自覚はある。

Xを見る時間が減ったからその分時間を有意義に使えるようになったのかと言われると、全然そんな事はないのだけど……。ボーっとしている時間が増えただけな気がする。適当にやっていこう。

 

余談だけど、XはControl Panel for Twitterを導入して閲覧している。
ブラウザ限定だけど、導入するだけで余計なものがサッパリ消えてスッキリするのでおススメです。chromeFirefoxもあるよ。

おすすめタブ、イラストやネコチャンの写真や動画が定期的に流れてくるのは良い点だけど、それに紛れて掃溜めを懲り固めたようなツイートが流れてくるのがどうしても苦手。


物が壊れる

nasne、ワイヤレスイヤホン、洗濯機、エアコンがほぼ同じタイミングで壊れて大変悲しい気持ちになったりした。

 

洗濯機に関しては、うちは洗濯機が2台ある変な家なので動いているもう一台でなんとなかったのだけど、エアコンの故障は致命的だった。

私の部屋はとにかく暑く、リモートワークでPCを稼働させなきゃならないので熱も心配だしと、故障して早めのタイミングで新しいエアコンを購入した。

お金は家族で出し合ったのだけど、結構な出費には変わらないのでお財布にはかなりの痛手……。でも新しいエアコンは効きが違って快適。

 

nasneも壊れてから買い替えていないのだけど、現状見たい番組がニチアサくらいなのでどうしようか悩んでいる。他はなんだかんだアマプラで見れるし。

ニチアサ作品も今は配信が充実していてアマプラやTVerで見れるけど、ニチアサはリアタイで見たほうが圧倒的に楽しいのでテレビで見たい。

 

nasneが壊れてからはリビングのテレビに古いHDDを接続して録画しているのだけど、そのテレビは基本的に父親が使用しているので録画しても見返すタイミングがあまり無いのと、そもそもUIがnasneと比べ物にならないくらい使いづらい。

あれば便利なのは間違いないので、今後何かのタイミングで新調できればいいかな。

 

……と、そんなこと言ってたら年末にiPhone SE(第二世代)もおかしくなった。

しらばく使っていない状態で久しぶりに電源を入れてみたらタッチパネルの一部領域の挙動がおかしく、タッチした場所と明らかに違うところが反応するようになってしまった。

急遽Appleの正規店に持ち込んだら修理費が19200円~とのことで怯んでしまい、そのまま持ち帰ってきた。

親が家で使う用にiPhone6Sを渡していて、もういい加減古いので交換しようと思っていたのだけど、まさかこのタイミングで壊れるなんて……。

もう保証も切れているので、非正規店で修理入れるのも考えたけど、ちょっと怖い。どうしようかな……。

 

Unity

何か一つでも生産性のあることをしたいと思い、ずっと中途半端に挫折していたUnityの勉強を本腰入れて始めてみた。

Udemyで購入した講座動画を一通りこなしたので、簡単なゲームでも作ってみようとがんばっているのだけど、これがなかなか苦戦中である……。

 

ゲームのルールとしては、アイコンが出たらすばやく左クリックするという、まぁカービィミニゲーム「刹那の見斬り」まんまの物を作っていて、基本的な挙動はすぐ実装できたのだけど、ちゃんと作ろうとするとかなり手間がかかったりとで苦戦している。

 

特に画像リソースの用意は大変で、動きや演出を付けたりしようとすると中々うまくいかなくて難しい……。

シーンの遷移やその際の値の受け渡しなど、なんでこんなことでこんなに時間がかかってしまったんだ……と思うこともしばしば。プログラミング向いてないなぁ。

 

でも何かを作るのはやっぱり楽しい。

出来れば年内に完成させたかったのだけど、難しそうなのでせめて年末年始のお休みの期間内には終わらせたい。完成したらUnityroomに投稿するつもり。

 

【買ってよかったもの】

色々購入してよかったものをつらつらと。とはいえ今年は突出してよかった!と思ったものは無かったかも。

 

Huawei Band 7

ダイエットを始めてから健康に対する意識がついてきたので、歩数等をカウントするために購入。

iPhoneユーザーなので本当はApple Watchが欲しかったのだけど、高いしバッテリーの持ちも悪いのでHuawei Bandを購入。
とにかくバッテリーの持ちが良いので2週に1回くらいのペースで充電すれば大丈夫なのが良い。

腕時計をつける習慣がなかったので最初はなれなかったし、最初からついているバンドは装着感が悪くてバンドを買い替えたりしたけど、今は慣れたかな。
スマホを取り出さなくても時間が分かるって便利なんだな…とこの年になって気付いた。

 

……ただ、仕事がリモートワークになってから外に出る機会がかなり減ったので、それに伴い装着する機会も減ってしまっている。

物には満足しているので今後も使っていくつもり。


スリッポンスニーカー

Amazonで1300円くらいで買った。軽くて履きやすくてずっとこればっかり履いてる。本当に楽で最高。

値段も値段なのですぐ履きつぶしてしまいそうだけど、駄目になるまでは使い倒していくぞ。


デスクトップPC raytrek

デスクトップPCを新調した。

一昨年にノートPCを買ったばかりなので悩んだけど、今使っているデスクトップPCがもう7年近く前のものなのでそろそろ新調したかったこともあって奮発した。

円安の影響もあって財布には結構なダメージだったのだけど、今後数年使うことを見越してCorei7-13700F、GeForce RTX 4070 Ti メモリ64GBとスペックもそこそこ高めに構成した。

 

届いて思ったけど、音が大分静かで快適。raytrekにしたのでケースにフィルターがついており、ものぐさな私でも手入れが楽で良い。

使用しているモニターがひとつがフルHDの60fps、もうひとつがフルHD165fpsなので現状の私の環境だと結構オーバースペックなのだが、ゲームだけでなくUnityやUnrealEngineも勉強していきたいからこれでいいでしょう。まぁ消費電力が心配ではあるけど……。

これからよろしく頼むぞ、raytrekくん!

 

【遊んだゲーム】

今年は本当に全然ゲーム遊べなかったな……。在宅勤務になったことで時間的にも余裕が出てきたはずなのに何故なんだ……?

 

各種プラットフォームで今年のプレイ状況の振り返りができたのでチェックしてみた結果は下記の通り。

 

Nintendo Switch 2023 ~今年の振り返り~

Switchはやはりゼルダがぶっちぎり。

本数は思ったより遊んでいたけど、プレイ時間はそこそこ……。

 

あなたのPlayStation® 2023 | PlayStation

PSはこんな感じ。こちらもやっぱりトップはFF16だった。

ソーシャルスタイルの一匹狼で笑う。シングルプレイしかしてないからね……。

 

タイトル順だとFF16、ライザ3、AC6、TOAR、スト6の順に。

スト6、思っていた以上に遊んでいるな……。一人用モードしか遊んでいないのでもっと少ないと思っていた。

 

kinnkannのSTEAM年間レビュー2023

Steamなんかはもっと悲惨。まぁ私は基本家庭用ゲーム機ばかりで全然遊んでないからなぁ。何のために高い金出してPC新調したんですか!?

HADESは運動がてら遊んでいたけど、プレイ時間的にはたぶん5時間も遊んでいないと思う。

 

これ以外だと、スマホiPadでブルアカを遊んでいるのだけど、それを含めても年間通しての総プレイ時間は600時間弱って感じかぁ。ほ、本当に全然遊んでないな! ゲーム好きを名乗るのが恥ずかしくなってきた……。

来年こそ、来年こそはもっとちゃんと色んなゲームを遊べるようになりたい……。

 

そんな反省もここまでにして、ここからは今年遊んで印象に残ったタイトルをいくつかピックアップして紹介していく。

 

ドーナツ・ドド

XがまだTwitterの時代、人の投稿を見て気になったので買った。

 

方向キーとジャンプのみというシンプルな構成の、80年代アーケード風の1画面アクションゲーム。
ステージ上にちらばるドーナツをすべて集めると、ドードー鳥が奪ったでかいドーナツが光り、その場所にも行けるようになるので、それを回収するとステージクリア。

 

とにかくテンションが上がるノリの良いBGMと、快適なアクションで遊んでいて楽しい。

ただ難易度はそこそこ難しくて何度もゲームオーバーになってしまう。でも楽しくてついつい遊んじゃう、そんなゲーム。

 

この手の「〇〇年代風」のゲームは今日日全く珍しくもなんともないのだけど、見た目はクラシックなアーケードゲームだけど中身や手触りは最新、という理想の'レトロ'ゲーム。

価格も安いので気になったら是非。


A Space for the Unbound 心に咲く花

インディーワールドで取り上げられてて気になってたから特に何も調べず遊んでみたけど、めちゃくちゃ良かったな。

 

90年代後半のインドネシアの田舎町を舞台に、卒業が控えている高校生、アトマとラヤの不思議な物語が展開される。

 

絵作りとシナリオがとにかく素晴らしく、緻密で色鮮やかな美しいドット絵と、どこまでも真っすぐなアトマの言動が胸に刺さる。

色々とショッキングな描写あり、ズンと重い気持ちになる作品ではあるけれど、だからこそ暖かく爽やかなラストが心地いい。

 

PVを見て気になった人はそのまま買っても大丈夫。体験版もあるよ。

 

パラノマサイト FILE23 本所七不思議

ニンテンドーダイレクトで突如発表されたスクエニの新作ホラーアドベンチャーゲーム

シナリオ・ディレクターがスクストや探偵・癸生川凌介事件譚シリーズの石山貴也さん、キャラデザが同じくスクストやすばらしきこのせかいシリーズの小林元さんとのことで、ホラーゲームは苦手だけど勢いで買ってみたらまごうことなき傑作で一気に遊んでしまった。

 

舞台となるのは昭和後期の東京都墨田区

呪いの力を得た9人の男女が本所七不思議に隠された「蘇りの秘術」を巡る群像劇となっていて、プレイヤーはその物語を追いかけることになる。

 

システム自体は、ザッピング形式で複数の主人公たちの視点を切り替え、選択肢と調査で情報を集めて進めるタイプのオーソドックスなADVなのだけど、間違いなくゲームでしかできない、ゲームだからこそのシナリオで圧巻された。

 

ジャンルがホラーミステリーなのでプレイしているとゾっとするような怖さがあったのだけど、続きが気になってグイグイ遊んじゃった。

 

あと中盤以降怖さが薄れたのは徹生・襟尾コンビによるところも大きいな……。ミヲちゃんもいいけど、あの二人が一番好きかも。

 

演出も素晴らしく、人に言われるまでイベントスチルが無い(=立ち絵だけで構成されている)ことに気付かなかった。

 

これを2000円以下の価格で発売できるスクウェア・エニックスすごいよ。ホラーが大の苦手な私でも最後まで楽しめたので是非とも多くの人にプレイしてほしい。かなりおススメ。

 

ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~

キャラクターデザイン(ふともも)がSNSで大きな話題を呼んだ、アトリエシリーズの中でも「秘密シリーズ」と呼ばれるライザのアトリエの3作品目。

2019年から始まった秘密シリーズの完結編とのことだったので1、2とプレイしてきた身としては寂しい思いもありつつプレイ。

 

探索しがいのある広いフィールド! 辞め時が見つからない錬金術によるアイテム生成! 無限に湧いて出てくるイベント! って感じで楽しかったな。メインシナリオも良かった。

 

広いフィールドの探索はそれだけでも楽しく、フィールドアクションで様々な場所に移動して素材を集めたり敵と戦ったりするだけでも時間が溶ける。

フィールドは広いがファストトラベルもあるし、ジップラインも引けるので遠い場所への移動も楽で探索のストレスも無い。

 

また、過去作同様、フォトモードも充実していて色んな写真が撮れるのが楽しい。

まぁアップデートで追加されたポーズなんかはなんでそれ??と言いたくなるものもチラホラあるが……。撮ること自体は楽しいので良い。

 

メインシナリオ、「最後だからね……やらないといけないことはちゃんとやりますね……」って感じで、1や2の要素もまとめて拾ってつなげていく構成でとてもよかった。

前作はどうにも盛り上がりに欠けた印象があったのだけど、3はちゃんと盛り上げつつゲームとしても面白く仕上がっていてよかったです。

 

あとアンペルとリラね。
エンディングのライザの提案に対して慌てはするけど否定や拒否は全くしないってのがとても良かったですね……。

 

シナリオ面の不満点があるとすればエンディングでちらっと姿だけ出てきたあの二人、エンディングで出せるなら本編で出してよ!?って思っちゃったな。全然あの二人の要素を生かせる内容だったし。

あとディアンが、正直メインシナリオ通して成長してる感が全く感じられなくて本当に最初から最後までずっと「子供」って感じで残念だったんだけど、エンディングの事も踏まえるとそういう立ち位置を狙ってのキャラなのかもしれない。

 

あとほとんどのイベントスチルがメインシナリオのみで、キャラクタークエストでは1枚も無いのも不満点。

最終作なんだしキャラクタークエストの要所要所でスチルが欲しかった。前作だとキャラクタークエストの終わりに必ず一枚あったので無いのは寂しい。

とはいえ、イベントスチルの総数は前作とほとんど変わらないので(というか増えてる?)、メインを重視した感じかな。

 

本作で新しく登場したキャラの中で一番好きなのはカラさんかも。このババァ、かわいすぎる……。お茶目のじゃロリババァ……。

 

余談だけど、温泉イベント終わっていたからクリア後に水着が解禁されたのは笑った。ライザとリラがえっちすぎる。

 

全体的に秘密シリーズ集大成といえる内容で良かった。最後を飾るにふさわしい、彼女たちの未来へと繋がっていく物語。

ライザたちの最後の夏の冒険、見届けたぜ。

 

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

TGAのGOTYをはじめ様々な賞を総なめにし、2017年を代表するタイトルとなった前作「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」から6年。

続編の製作決定を報じられたのが2019年E3のニンテンドーダイレクトだったので、発売まで大分かかってしまったがついに発売されたゼルダの伝説シリーズ最新作。

私も含め前作ファンの期待値も高く、発売3日で1000万本を売り上げた怪物ソフト。

 

発売直前に公開された3rdトレーラーを何回も見つつ楽しみにしていたのだけど、前作と同じ舞台でありながら遊びが全く異なっていて、期待値をはるかに超える完成度で本当に面白かった。

 

リンクとゼルダハイラル城の地下で突如発生した瘴気の調査にて、かつて栄えたとされるゾナウ文明の遺構を発見する。

その最奥にて光る腕に心臓を掴まれたミイラのような人物が発見されるが、ゼルダとリンクが近づくと光る右手が落ち、封印が解けてしまう。

その際に放たれた瘴気はリンクの右腕諸共マスターソードを蝕み、さらにはハイラル城を浮上させる。それにより発生した地割れに巻き込まれゼルダは落下、謎の光に包まれて消えてしまう……。

 

突如として天変地異に見舞われたハイラルを舞台に、主人公リンクは再び冒険へと身を投じることとなる。

 

前作であんな目にあったゼルダ姫も開始早々不幸に見舞われていてかわいそう……。

それはそれとして、新しく発見した遺跡を前にはしゃぐ姿はかわいい。前作から髪形が変わっているけどこっちもいいね。

 

まぁリンクもリンクで右腕が朽ち果て変な腕を移植されるし、前作で鍛え上げた力も瘴気で奪われるしでえらい目に合ってる……。ついでに服も無くなってるし……。

 

変な右腕の持ち主であるラウルに導かれ、リンクは右腕に秘められた力を開放していく。その解放された様々な力こそが本作の遊びのキモだ!

 

やっぱり一番印象に残るのはマジックハンド。

様々なオブジェクトを好きに組み合わせて色んな面白立体物を組み立てることができるぞ!

 

丸太と帆を組み合わせて船を作って川を渡ったり、タイヤと木の板なんかを組み合わせて車を作ったりと、本当にいろんなことが出来るので、これだけでも無限に時間が溶けてしまうくらい楽しい。

移動手段だけでなく、火炎放射で敵を焼き払う戦車など、攻撃方面に特化したものも作れるぞ。

 

武器や盾とアイテムを組み合わせて強化できるスクラビルドも楽しい。

木の棒に岩をスクラビルドしてハンマーを作ったり、矢にバクダンをスクラビルドしてバクダン矢にしたりと組み合わせ次第でいろんな武器が作れる。

敵を倒した際に入手できる魔物の素材なんかもスクラビルドできるので、魔物の素材がより意味を持つようになっている。

 

前作同様、武器や盾は使っていると耐久力が下がって最終的には壊れてしまうのだけど、スクラビルドで強力な武器が作りやすいから武器が壊れてしまうストレスがかなり軽減されたね。

前作であった「炎の矢」や「バクダン矢」などが本作では存在しないのだけど、同じような矢がスクラビルドで簡単に作れるので矢をケチらずに使えるのも良い。

 

様々な組み合わせを試せるので、難しいことを考えずに槍と槍をスクラビルドしてめちゃ長い槍を作ったりと、アホみたいな武器も簡単に作ることができて楽しい。

 

建物や洞窟の天井を通り抜けることができるトーレルーフ。

高い場所に行きたい際も一々上らずともトーレルーフを駆使して上の階層に移動したり、洞窟を探索していて地上に戻りたい際も一発で戻れるので楽。謎解きなんかにも使われるぞ。

 

ひょこっと地上から上半身を出すリンクがなんだかおもしろい。

 

物の動きを逆再生するモドレコも便利。

地上では割と頻繁に空から岩が降ってくるので、それに対してモドレコを使えば岩が空にめがけて登っていく。

それに乗っかれば簡単に上空に上ることができるので、空へ移動したい場合に重宝する。

 

このモドレコ、「物の動きを逆再生する」というのがミソ。
例えば敵が岩を吐き出して攻撃してきた際に岩に対してモドレコを使うと、逆再生された岩をぶつけて敵を攻撃することもできる。

 

どの能力も使い方次第でいろんなことが出来るようになっているのが楽しい。

思いついたことはいろいろ試してハイラルを満喫しよう。

 

オープンワールドになったことで前作でも十分に広かったフィールドだが、今作ではハイラルのはるか上空まで世界が広がる!

ハイラル上空には空島がいくつも浮かんでいて、もちろんすべて上陸可能だ。

空島だけでも1本のゲームにできるくらいの広さはあるし、様々な仕掛けがプレイヤーを待っている。

 

フィールドは全てシームレスにつながっているため、空島から飛び降りるとそのまま地上に降り立つことができる。

はるか上空からその身一つで飛び降りるリンクを見てると「これが英傑……」ってなるな……。

 

上空から地上を見下ろすとフィールドに点在している色んなものが見えてくるので、どんどん行きたい場所が増えていく。遠くからでもはっきりと見えるランドマークが何か所もあるので世界を巡っているだけで本当に楽しいのだ。

 

そして本作、空と地上だけでなく地底も存在する!

事前情報では明らかになっていなかったので、初めて降り立った時は本当にびっくりした。

 

地上のいたるところに大穴が開いていて、そこに飛び込むと地底に移動できる。

もちろん地底もマップはシームレスに繋がっているため、「空から飛び降りて地上の大穴に入ってそのまま地底に降り立つ」なんてこともできる。

 

地底は光が届かぬ場所なので、明かりを灯しながら探索することになる。

まぁ暗いから迷いやすいし、壁も多くて行きたい所に行きづらかったりとでストレスもあるんだが……。

それはそれとして、地上と比べて手ごわい敵が多く先も見えない手探りの状態で探索するのは緊張感があって良い。

 

空に地底と来て、前作から存在する地上はどうなのかというと、これまた新鮮に楽しめる要素がたくさん盛り込まれている。

 

大まかな地形は前作と同じなのだけど、じゃあ新鮮味が無いのかと言ったら全くそうではなく、空から岩が降ってきたり新しい敵が襲い掛かってきたりなんか知らない洞窟が出来ていたり妙な地上絵が存在したりと、前作のハイラルと全然ちげえ!

こちらもマジックハンドやスクラビルド、トーレルーフやモドレコで出来る遊びがそこかしこに散らばっているので、前作と同じ舞台で前作と全く異なる体験がプレイヤーを待っている。

 

イベントも豊富に散りばめられているので兎にも角にもやれることがいっぱい!

メインシナリオだけでなくサブクエストも大量にあるのでハイラルの冒険はそう簡単にはしゃぶり尽くせないぞ。

 

SNSなどではコログ構文が流行ったりしたのも記憶に新しい。

友達のところに行きたいけど疲れちゃって動けないコログを指定の場所まで運ぶちょっとしたイベントなんだけど、絶妙に面倒くさい場所を指定してくるのがイラっとくる……。

が、割と何をやっても文句を言わないし何かあれば元の場所に戻るだけなので、Xでさんざんプレイヤーのオモチャにされたコログの動画が上がっていた。

 

ゾナウギアと呼ばれるエネルギーを消費して使うことができるアイテムがあるのだけど、種類が豊富なのでマジックハンドでの組み合わせがより楽しくなる。

扇風機を組み合わせれば水上をスイスイ進む船も、上空を移動する飛行機も簡単に作れる。

 

とまぁ、フィールドで遊んでいるだけでも十二分に楽しめるゲームなんだけど、本作はメインシナリオがかなり良かったなぁ。シリーズの中でも上位に好きなタイトルかも。

 

前作は自身の役割と能力のことでコンプレックスを抱えていて、そこからの決意と成長が描かれたゼルダ姫だったが、今作のゼルダはあまりにも覚悟決まりすぎていて震える。

この辺りは前作100年前の出来事と、厄災を打ち倒したリンクへの信頼があってこそのシナリオなので、正しく続編って感じでよかった。

とあるシーンの、空を飛ぶ白竜と傍らに咲き誇る姫しずかの演出があまりにも決まりすぎていて震えてしまった。

 

ハマりすぎて生活がおしまいになった。本当に危なかった。

発売がリモートワークになった後のタイミングということもあり、限界まで遊んでいた。

朝起きてゼルダやって飯食って仕事開始して休憩時間にゼルダやって仕事再開して仕事終わってゼルダやって……といった感じで、あの時期は本当にゼルダの合間に人生をやっているレベルだった。

 

今年の個人的GOTYは間違いなく本作。ハイラルの冒険は驚きと発見と遊びに満ち溢れていて本当に楽しい。

全体的な完成度がすさまじく高く、これを超えるゼルダは難しいのでは……?とすら思ってしまっているが、任天堂ならさらなる驚きを見せてくれるだろうという信頼がある。

次のゼルダも本当に楽しみ。

 

ストリートファイター6

言わずと知れた対戦格闘ゲームの金字塔、ストリートファイターシリーズの最新作。

SNSでも盛り上がっていたし、格闘ゲームは対戦は全然遊ばないのだけど好きなジャンルではあるので、祭りに参加する気分でプレイしてみた。

 

対戦の楽しさはいたるところで語られていると思うので割愛するが、個人的には一人用モードのワールドツアーがすごく楽しくてそればっかりだった。

 

ワールドツアーは本作の大型一人用モード。

世界を旅する中で、様々な出来事を体験し、ストリートファイター世界の住人とストリートファイトを通して触れ合い、師匠に出会い、絆を深め、強敵と闘い成長していくRPGのような作りだ。

一人用モードとしてかなり作りこまれていて、このモードだけでもゲーム1本分のボリュームがある。

 

メインの舞台となるのはファイナルファイトでもお馴染みのメトロシティ。

自由に歩き回ってメインストーリーを進めるも、ふらっと寄り道してサブクエストを進めるもプレイヤーの自由で、ミニゲームなんかもあるちょっとしたオープンワールドのような作りになっている。

ちなみにメトロシティ以外にも探索できる街もあるぞ。

 

街の作りこみもすごくて、目印となるランドマークが各所に点在している。

マイク・ハガーの馬鹿でかい銅像なんかもあって、初見だとインパクトがすごい。

 

ランドマークも個性的なら街にいる人々も個性が極まっている。

見た目だけでも変な奴らばかりだし、それぞれ名前がついているので街を探索しつつNPCを観察するのも楽しい。

 

お前はケn……ケニー!? だれだお前! なんか太ってるし!

 

なんだこのカプコンマンは……。高いところから街を見下ろしているので変質者ポイントが高かった。

 

そして極まっているのがストリートファイト

街全体でストリートファイトが盛んで、ボタン一つでほとんどのNPCと対戦を行うことができる!

いかにもな格闘家然とした人だけでなく、その辺のおっちゃんやおばさん、観光客のお姉ちゃんなんかともボタン一つでバトル開始だ!

 

戦闘システムは通常モードと同じく2D対戦格闘の形式なんだけど、レベル差があるとボコボコにされるし、回復アイテムは強化アイテムなんかも自由に使えるのでバランスとしてはRPG寄りの作り。

 

相手が警官だろうとボタン一つでストリートファイト開始だ!

ちなみに勝っても暴行罪や公務執行妨害などで逮捕されたりしないので安心してほしい。

 

ファイナルファイトの戦いで平穏を取り戻した……なんて言っているが、普通に襲い掛かってくるギャングもいるし、地下鉄に乗車すると襲われるから一般の人は乗れないだとかで治安がやばい。

襲い掛かってくるタイプのNPCはナビマップのアイコンや名前の色が違ったり、紙袋などで顔を隠していたりするから見たらすぐ分かるようになっているんだけど、それはそれとして物騒すぎる。

 

ちなみにギャングなんかはこちらから先制攻撃が出来るので、昇竜拳で殴り掛かってそのまま対戦開始なんてこともできる。殺られる前に殺るんだよ!

 

ちなみにワールドツアーでエンカウントする敵は人間だけじゃないぞ。

街に点在しているお掃除ロボットやドローンなんかもなぜかプレイヤーに襲い掛かってくる。

 

何を言っているのかわからないと思うが、本当にドローンやお掃除ロボットが襲い掛かってくるんだって! しかも普通の人と戦うより強いから困る。

 

まぁ一番強いのは冷蔵庫なんだけどね。

初見だと冷蔵庫はマジで強くてビビる。冷蔵庫が強いってなんだよ!

 

シリーズキャラクターとも交流できる師匠システムなんてのもある。

スト6に実装されている全プレイヤブルキャラクターそれぞれに個別のイベントが存在していて、各キャラの意外な一面なんかも見れたりして楽しい。

メッセージアプリのアイコンといい、キャミィは全体的になんかあざとくて良かったです。

 

いくら機械に疎いとはいえ、現代に生きてんだからさすがにスマホくらいは分かるだろリュウ

 

SNSでの炎上を気に掛けるブランカなんかも見れるぞ。「炎上を気にするブランカ」って字面だけで無限の面白さがあるな……。

ブランカのイベントだと他にも「なぜ体が緑色なのか」が明かされるものもある。割とびっくりするような理由だったけど……。

 

そんな感じでかなり楽しんではいるものの、格闘ゲームゆるふわ勢の私としては全体的に難易度が高く、これを書いている時点でワールドツアーモードもクリアできていない……。クリアまでもう少しらしいので頑張ってみるかな。

本来のメインモードであるオンラインの対戦は……気が向いたらで。

 

FINAL FANTASY XVI

スクウェア・エニックスが放つ国産RPG二大巨塔の一つ、ファイナルファンタジーシリーズの最新作。

前作FF15とは打って変わってオープンワールドではないものの、シリーズ初となる本格アクションRPGとなった。

 

手掛けるチームもFF14でおなじみの吉田直樹さん率いる第三開発事業本部。

プロデューサーが吉田さん、クリエイティブディレクターに前廣さん、ディレクターに髙井さんと、こちらもFF14でおなじみのメンツがメインで制作されることが発表された。

 

私としてはラストレムナント以来の髙井D作品なので楽しみだけど、事前情報を見る限りどうにもテンションが上がることもなく、どうなるかなぁと思いながらプレイ。

クリア後に解禁される高難易度モードや一部やりこみ要素は終わっていないけど、リスキーモブと呼ばれる強敵の討伐やサブクエストは全部終わらせた。

 

プロモーションでめちゃめちゃ強く推していただけはあって、ストーリーが良かった。

各国の思惑やドミナントやベアラーの境遇、そこに生きる人々や登場人物の思いが描かれていて、エンディング含め満足。

 

ただ、とにかく辛く暗い展開が続くので面白かったけど息苦しかったよ!

中盤でミドやバイロン叔父さんが加わるまで明るいキャラクターがほとんどいねえ!居たとしても曇っている!

 

公式は「どんどんゲーム実況して盛り上がってほしい!」みたいな姿勢でガイドラインもかなり緩いものだったけど、あまりに鬱屈とした展開が続くので実況している人たちの配信の空気が心配になったよ。未だに怖くて見れない。


後半に差し掛かるまで「面白いかどうかで言うとすごく面白いけど、良くも悪くもFFっぽくないよね」なんて思ってたら、後半からFF濃度が急上昇していって最終的には「俺はファイナルファンタジーだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ってプレイヤーを殴りかかってくる作品だった。やべぇよこれ。

 


もうこのくらい勢いでFF濃度が急上昇していく。

「FF濃度ってなんだよ」と思うかもしれないけど、あれはFF濃度としか言いようがないので困る。気になった人は是非ともプレイして「ファイナルファンタジー」でぶん殴られてほしい。

 

召喚獣同士が強大な力をぶつけ合う戦いを体験できる召喚獣合戦も、売りにするだけのことはある大暴れっぷりでとても楽しかった。盛り上げてくれるBGMも含め全体的にテンションが高くて最高。

シチュエーションも戦い方も召喚獣ごとに違っているので、最後までずっと盛り上がっていて良かった。

 

個人的に一番好きなのはやっぱりタイタン戦かな……。タイタン戦はみんな好きでしょ。

 

通常の戦闘もアクションが多彩で最後まで気持ちよくて楽しかった。召喚獣のアビリティを駆使して敵をガシガシ倒していくのが爽快でよい。

難易度自体は少し低めに感じたけど、個人的にはちょうど良かったです。

 

ほぼすべてのボタンを使うので慣れていないうちは操作に戸惑うことも多いのだけど、「オート〇〇」といったアクセサリがいくつかあるので、装備すればアクションに不慣れなプレイヤーでもボタン連打だけでガシガシ戦える。

この手の装備はゲームに慣れている人は敬遠しがちだけど、かなり快適に動作してくれるので慣れていないうちは装備して後から外す、でもいいと思う。

 

フィールドも、今回はアクションRPGということもありFF13くらいの一本道をイメージしていて、探索とか全然期待していなかったから予想外に広くて良かった。

正直、自由に寄れる街や村のような場所すらほとんど無いと思っていたから……。ロケーションも思っていた以上に豊富でいろんな場所が見れて楽しい。

 

街にはそれぞれ色んなネタが仕込まれていて、街をめぐっているだけでも楽しい。

サボテンダーって精力剤になるんだ……。

 

話好きの侍女が子供たちになにかお話してるな……FF5のしんりゅうじゃねーかよ!! 吉田Pがスクエニ入社時に当時FF5のスタッフだった髙井Dにキレたやつ。

 

マップは同じエリアなら基本地続きに繋がっているので全体的に画面切り替えが少なく、他エリアに移動する際もロードもかなり短いので、スムーズにゲームが進行して快適。この辺りは現行機のマシンパワーの恩恵を感じるところ。

 

といった感じで、わかりやすく大作感のある本作なのだけど、

料理や写真撮影、仲間との膨大な会話で「旅をしてる感覚」が体験できるFF15や、

類を見ない世界観と、アクションとコマンド戦闘の融合が楽しめる戦闘システムのFF7リメイクなど、

直近のタイトルと比べても「こんなのFF16でしか味わえない!」とは思える部分が少なく、いつもFF新作を遊んでいる時にはあった、「俺今FF遊んでいる! こんな体験、他じゃできない!」という感覚があまりなかった。

世界観やシナリオも含め、全体的に「良くも悪くも80点」という感想になってしまう。

 

ストーリーも私は満足したほうだけど、前半と後半で大分印象が変わるのも人によっては拍子抜けしてしまうかも。

公式サイト等の情報やPVから受ける印象から大きく外れるわけではないけれど、前半部分から感じる重厚な中世欧州ファンタジーような雰囲気とは異なる方向に進んでいくし、物語を動かす存在感を放っていた敵もどんどん退場していくから単純にストーリーに勢いが無くなっていく部分も。

ただ私は圧倒的に後半部分の方が好きだな。理由は後半部分のほうがFFっぽいから、です。

 

あと、いくら何でもカットシーンが多い上に長すぎる。

お出しされるクオリティはさすがスクエニのAAAタイトルと言えるものなんだけど、それにしたって多いし長い。ムービーゲーだなんだ言われていた時代のスクエニでもあそこまでカットシーン多くねぇよ!

 

そういう所も含めてFF16、全体的に「2023年の最新ゲーム!」というより、PS2時代のゲームを最新技術とマシンパワーで作り上げました!みたいな印象が強い。

 

全体的にロケーションが暗いのも個人的には好みに合わなかった。

発売前のインタビューで体験版に収録されている箇所が一番暗いシーンとか言っていたけど、物語の都合上、夜に行動することも多く、主人公たちが向かう場所も光が当たらない場所が多かったので、全体の7割くらいは物理的に暗いシーンばっかりだった気がする。

グラフィックは素晴らしいのでどの場所もさすがのクオリティだったのだけど、せめて序盤~中盤はもう少し明るい場所を探索したかったよ……。

 

終えてみると、どうにも真面目すぎると思うくらいには生真面目なゲームだったな。

確かに召喚獣合戦はド派手な演出でガンガン畳みかけてくるのでIQ下がってる感はあるが、全体的なゲーム構成は非常に実直。

 

後になってFF7リバースの情報が解禁され、クラウドセグウェイに乗ったりFF7特有の妙なキャラが最新技術で出てきたりしたのを見たときには「FF16に足りなかったのはこういうのだよな」なんて思っちゃった。

いや、クライヴをセグウェイに乗せろとか変なキャラや要素を出せとか、そういうことではなくてね。


まぁでも本作は正直、事前情報の限りでは個人的にあまりテンションが上がらず、メインスタッフのインタビュー等を見聞きして「ほーん、まぁそこまで言うなら見せてもらいましょか」くらいの気持ちで挑んだのだけど、良かったです。

主人公であるクライヴの事も好きになれたし、トルガルもかわいかったね。

 

ただ次はもっとワクワクするような、もっとユニークなFFが見たいな。

ひとまずはFF7リバースを楽しみにするとしよう。配信されたDLCも遊ばなきゃな……(買ってはある)。

 

ピクミン4

引っこ抜かれて戦って食べられて、のCMソングでおなじみ、ナンバリングとしては意外と久しぶりのピクミンシリーズ最新作。

 

私はピクミンをプレイするのはゲームキューブで発売された1以来で、さらには1が難しくてクリアできなかった人間なんだけども、体験版をプレイしてみたら面白かったのでそのまま製品版を購入した。

 

とある惑星に遭難してしまったピクミン1の主人公キャプテン・オリマー。彼の救難信号がレスキュー隊の元に届き、一行は救助に向かう。

……しかし、オリマーの救助に向かったレスキュー隊も消息を絶ってしまい、二重遭難が発生してしまう。

最後の希望は本部の残った新米隊員のプレイヤーただひとり。緊急任務を受けたプレイヤーは未開の惑星をひとり、探索することになる。

 

過去作と異なりプレイヤー=主人公なので、ゲーム開始時にキャラメイクを行うことになる。パーツ自体はそんなに多くないんだけど、意外とかわいらしく作れるしプレイしていると愛着が湧いてくる。

 

過去作同様、ピクミンを増やしてマップの各地に点在するオタカラや資源を集めたり、敵と戦ったりと、ピクミンをマネジメントしながら進めていくのは忙しくも楽しい。

 

オタカラなんかは現実世界の色んなアイテムがモチーフとなっていて、任天堂のゲーム機なんかも色々出てくる。3Dモデルも凝った作りなので、それを眺めているのも楽しい。

 

本作ではピクミンの他、プレイヤーを助けてくれる救助犬、オッチンが登場する。

ピクミンよりもずっと力持ちで重いものでも楽々運んでくれたり、勇猛果敢に敵と戦ったり、ニオイをかぎ分けて遭難者を探したりと非常に優秀。

 

プレイヤーの操作を主人公とオッチンとで切り替えることができるので、オッチンを操作して進めるシーンが何度も出てくる。頼りになる相棒なのだ。

 

ゲーム開始時はまだまだ未熟な新米救助犬のオッチンだが、訓練でスキルアップすることができるのでどんどん成長していくぞ!

 

オッチン、最後までずっと頼りになるしかわいいしで本当に良き相棒だったな。

オッチンのぬいぐるみ欲しかったけどマイニンテンドーストアでもずっと売り切れ状態だ……。

 

フィールドマップには各地に排水溝のようなものが存在していて、入ると地下洞窟を探索でき、原生生物を戦いながら遭難者を探したり、新しいピクミンを増やしたりしながら進めていく。

一口に洞窟と言っても色んなパターンやギミックがプレイヤーを待ち構えているので、頭を使いながら攻略していくのが面白かった。

 

本作では原生生物との戦いの他、なぞの葉っぱ人なる連中からダンドリバトルを仕掛けられることも。

ダンドリバトルとは、制限時間内にお宝や原生生物を回収して、そのポイントを競い合うバトル。ピクミンを増やすところから始まるので、文字通りダンドリを意識して進める必要がある。

後半になってくると相手を妨害するアイテムなんかも出てくるのでかなり忙しくなってくるぞ。でもその忙しさが楽しいバトルだ。

 

GC版1以来のプレイで、当時は全くクリアできなくて難しい印象のあるシリーズだったけど、全体的にとても親切で敷居が低く、最後まで楽しく遊べてよかったです。

 

オタカラも遭難者の救助も済ませてオリマーの回想も終わったから、ひとまずここまでかな。最後の試練については気が向いたらでいいや。

とりあえずストーリー後半で出てきたアイツは縄で縛り付けてそのまま宇宙に放り出したらいいんじゃないかな……。

 

eBASEBALL パワフルプロ野球2022

にじさんじ甲子園に触発され、モードの一つである栄冠ナインが遊びたくて購入。

シミュレーション系のゲームはとんと苦手なのだけど、それでも楽しく遊べたな。

 

栄冠ナインは、プレイヤーが高校野球の監督になってチームを育成し、甲子園優勝を目指すモード。

手塩にかけて育てた選手たちがヒットを打ったりアウトを取ったり取られたりで一喜一憂できて楽しい。

 

ただ、それはそれとして専門用語が多く、解説も全くないため、野球は基本的なルールは分かるが細かな専門用語はほとんど知らない私は、きちんと遊ぶために攻略本を購入してプレイしていた。

 

ただ、そこそこ強いチームを育て上げ、甲子園いけるかも!と手ごたえがある中で挑んだ甲子園出場をかけた県予選にて1回戦で惨敗してしまい、ガン萎えしてそこで終わってしまっている。

それでも結構楽しんだので、また来年の夏あたりに監督業を再開してみようかな。

 

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON

10年ぶりに発売されたアーマードコアシリーズ最新作。

アーマードコアは5を本当にちょっとだけ遊んだくらいでほぼ未経験だったが、久しぶりの新作ということでSNSも盛り上がっていたし、エルデンリングやSEKIROといったフロムソフトウェアの直近の作品も楽しんだので購入。

 

幅の広い機体のカスタマイズに手に汗握る戦闘、強烈で個性的なキャラクター達などかなり楽しんだ。3周終えてエンディングも全部見たぞ。

 

開発スタッフがインタビューでやたら質問されていて「ソウルシリーズから直接影響を受けているわけではない」とそのたび答えていたのを記憶しているが、蓋を開けてみるとチュートリアルに登場する武装ヘリすらめちゃくちゃ強くて「死にゲーに片足突っ込んでるじゃねえか!」なんて思ったりもしたけど、パーツ構成の試行錯誤で難易度がガラッと変わるのでいくらでもやりようはある作り。

割と力押しでゴリ押しできたりもする。

 

3回使える回復も補給ポイントで復活するし、チェックポイントからのやり直しも可能。リトライの際にパーツ構成を変更することもできる。

 

OSチューニングといったパーツ構成とは別の強化要素もあるし、パーツもミッション攻略で獲得できるほかショップで購入することができるのだけど、売却時も購入価格と同じ金額で売れるので気軽に試せるのが良い。

クリアしたミッションも何度も遊ぶことができるのでお金を稼ぐのもそんなに苦じゃないし、全体的に親切で敷居は低め。

 

まぁそれでも決して難易度が低いゲームではないんだが、パーツの選択肢が少なくどうしてもカスタマイズの幅が狭い1周目が一番難易度高いと思う。

2周目以降はそれまでに集めた豊富なパーツやお気に入りの構成でガシガシ戦えるので、嫌になるほど苦戦したボスも瞬殺できるのが気持ち良すぎる。

 

エンディングは全部見たけど、個人的には1周目で選択した「ルビコンの解放者」EDが一番好きだな。

最後の戦いで対峙する人物のと会話がかなり突き刺さってしまい、2周目にすぐ移れなかった。

 

真ED的な立ち位置っぽい3周目のルートは個人的にはそこまで……。ラスボスもお前なの!?って思っちゃったし。エンディングも色々と想像できる感じで、嫌いじゃないんだけども。

 

どのルートもちょっと勢いで進めてない?と思うところもあるけど、複数の勢力と個性豊かな登場人物が入り乱れ、且つ大事なところはきっちり外さない展開。

 

本作、どのキャラも顔グラフィックが存在せず、声と機体とエンブレムだけなのに会話だけで強烈な印象を残すやつばかりなのがすごいよね。ミシガンもラスティもウォルターもエアもみんな好き。

長ったらしいデモシーンも一切無く、短いやり取りでスパッと纏めているので退屈したりストレスに感じたりすることもない。

 

そんな感じでかなり熱いロボゲーなんだけど、システム面の説明不足が目立つ気がする。ターゲットアシストの仕様を知らない人をXでいっぱいみたぞ!!

 

ターゲットアシスト、個人的にかなり使いづらくて慣れるまで大変だった……。なんでRスティック動かすだけでズレるんだ。

アーマードコア過去作だとそもそもターゲットロックが無いらしいので、あるだけでもかなり親切なんだけど……。

 

「一度生まれたものは、そう簡単には死なない」

劇中のセリフがそのままフロムの意気込みになっているような出来で、ほぼ初体験のアーマードコアだったけど面白かった。

長らく新作のなかったシリーズだけど、この出来でこの売り上げなら今後の展開も期待できそう。

 

帰ってきた名探偵ピカチュウ

映画化もされた「おっさん」ピカチュウが活躍する、ポケモンの派生作品。

まるでおっさんのような言動のピカチュウと、人間なのになぜか一人だけピカチュウの言葉がわかるティムのコンビが贈るアドベンチャーゲーム

 

3DSで発売された前作から随分期間も空いたし、その間に上映した映画ももう4年以上前と、かなり久しぶりの新作だったのだけど、蓋を開けてみると全体的にこじんまりとした作りになっていて「面白かったんだけども……」という感想になってしまうな。

 

謎解きやシナリオが前作以上にゆるく、推理ゲームとしての難易度はかなり低め。

元々低かった対象年齢がさらに引き下がった感じだが、低年齢層の子たちでも楽しめる作りであることを意識しているだろうし、これはこれで。

前作から引っ張った物語の核心部分の謎やクライマックスは盛り上がって良かった。

 

ただ、物語の舞台が廃墟となった遊園地や豪華客船、パレードが開催中の街中など様々なシチュエーションが楽しめた前作と比べるとバリエーションや華やかさに乏しく、スケールダウンが否めない。基本的な探索範囲が街中+αといった感じ。

 

前作と同様、ボタンを押すとピカチュウが色んな事をしゃべってくれるのだけど、セリフは異なるもののモーションが同じものが連続で出てきたりと、全体的に前作と比べて低予算感がにじみ出てしまっている感がある。

 

それでも会話自体のパターンは豊富だし、ゲームの進行によってピカチュウ以外のポケモンも登場するのでそれを聞いているだけでもとても楽しい。

 

人とポケモンが共存するライムシティを舞台にしていて、ありとあらゆる場所でポケモンが点在していて存在感があるのは前作と変わらず素晴らしい点。

 

話しかけるとちょっとしたカットシーンが挟まり色んな表情を見せてくれるほか、名前の下部に記載されたちょっとした情報でそのポケモンの性格などが何となくわかるのが楽しい。

開発期間の関係かパルデア地方のポケモンが登場しないのはちょっと寂しいけれど、それでも多種多様なポケモンたちが世界をにぎわせてくれる。人気なポケモンから意外なポケモンまでたくさん出てくるぞ。

 

ポケモンたちは等身大で描かれるので、かわいいサイズのポケモンもいれば普通にでかくてビビってしまうようなサイズのポケモンもいる。お前そんなデカかったの!?と驚くようなこともしばしば。

 

捜査ではほかのポケモンたちが力を貸してくれることも。

ガーディに乗ってにおいをたどったりヒヒダルマに乗って氷を砕いたりと、それぞれの特性を生かした能力でピカチュウを助けてくれる。

 

普段は話しかけても鳴き声で返ってくるポケモンたちだが、ピカチュウを操作しているシーンだとポケモンたちのしゃべっていることが分かるのがとても新鮮でよかった。

どのポケモンも個性豊かで、意外な性格をしていたり妙なことを考えていたりと様々。
今作はピカチュウの単独行動も多いので、色んな場所で色んなポケモンたちとの会話が楽しめる。

 

そんなポケモンたちだけど、テクスチャの質感がのっぺりとしていて映画版の「ポケモンが現実世界に存在するとこうなる」と思わせる質感の表現や、本編最新作スカーレット・バイオレットで表現された毛並みの質感や鱗のテカリなどの表現が無かったのは個人的に残念だった。

動きの表現はちゃんとしているしどのポケモンも存在感はしっかりあるので、このあたりは好みによるところが大きいかも。

 

久しぶりに帰ってきた名探偵ピカチュウは相変わらず魅力的な世界だったけど、どうしても物足りなく感じてしまった。

前作から引っ張ってきた謎には決着がついたけど、次はあるんだろうか。できれば今後もおっさんピカチュウと一緒に真実を解き明かしていきたいな。

 

スーパーマリオブラザーズ ワンダー

ニンテンドーDSで発売された「Newスーパーマリオブラザーズ」から「NewスーパーマリオブラザーズU」まで長らく続いていたNewマリオシリーズから一新し、完全新作としては11年ぶりに登場となる、スーパーマリオブラザーズシリーズの最新作。

 

久しぶりの完全新作とのことで楽しみにしていたのだけど、期待を裏切らない出来でめっちゃ面白かった。

 

今作の特徴は何といってもワンダーフラワーに触れることで始まるステージ変化!

道中にあるワンダーフラワーに触れるとステージが大きく変化する。

いつもの土管が尺取虫のように動きだしたり、まるで影絵のような世界に変化したりと多種多様!

 

どのステージもふしぎと秘密がぎっしり詰まっていて遊んでいてとても楽しい。
「何かありそう?」と思ったところにちゃんと何かが用意してあるのが丁寧で良い。

 

今作の見どころはワンダーだけじゃないぞ!

初代から登場しているファイアフラワーをはじめ、今作でもパワーアップアイテムに触れるとマリオが特別な能力を持った姿に変身する。

 

やっぱり一番インパクトがあるのはゾウマリオかな。

ゾウの顔を模した果物に触れるとゾウに変化! マリオもルイージもピーチもデイジーキノピオもみんな体が大きくなり鼻ものびてゾウになるぞ!

 

鼻を振って敵やブロックを吹き飛ばしたり、大きな穴をダッシュで駆け抜けたりと非常にパワフル。

水に触れると鼻に水をためこみ、鼻を振るタイミングで周囲に水を撒くこともできる。水をかけると色んなオブジェクトが反応してくれるからそれだけでも楽しい。

 

その他にも、ふわふわと浮かぶアワを出して敵を閉じ込めたり、アワを足場にしてジャンプできるアワマリオや、

 

ドリルのついた帽子のようなものをかぶって地面や天井を潜って移動できるドリルマリオが新しいパワーアップとして登場する。

 

もちろんおなじみのファイアマリオもあるぞ。
どのパワーアップも活躍の場がちゃんとあって、マリオたちの冒険をグッと楽しいものにしてくれる。

 

なんと今作、基本的にキャラごとの性能差は無し!

今まではルイージならダッシュが早くてジャンプで高く飛べたり、ピーチならジャンプの挙動がふんわりとしたものだったりと、それぞれキャラごとに違いがあったのだけど、敵からのダメージを受けないヨッシートッテン以外はどのキャラも同じなのでどれを選んでも大丈夫。気兼ねなく好きなキャラで最後まで遊べるぞ。

 

そこで重要となってくるのが今作からの新要素であるバッジ。
ゲームを進めると色んなバッジを手に入れることができて、一つ装備することができる。

 

バッジにはそれぞれ個別に特別な能力が込められていて、新たなアクションが可能になったり冒険を手助けしたりと効果は様々。

透明になって敵からもプレイヤーからも見えなくなるものなど、変わった効果を発揮するものもあったりする。

 

個人的にフロートスピンが使いやすすぎてそればっかりだった。これがあるかないかでゴールポールのてっぺんを取る難易度が全然違うからな……。

とはいえ他のバッジも使いやすいものが多いので、好きなバッジを見つけて冒険しよう。ワイヤーのようにつるを伸ばしてその場に移動する「つるショット」なんかもかなり便利。

 

ステージに点在するおしゃべりフラワーも存在感バツグン。

隠し通路や隠れたワンダーシードのヒントをしゃべったり、ステージを駆け抜けるプレイヤーを応援したり、全然関係ない話をしたりと色んなバリエーションで盛り上げてくれる。マリオの世界で普通に日本語でしゃべってくるキャラはかなり新鮮。

 

難点……では無いのだけど本作、全体的に過去作の2Dマリオと比べると難易度が低め。

難易度はステージセレクトに星の数で表示されるが、マリオに慣れてる人だと星1~星3はかなり難易度控えめ。星4くらいでちょうどいいかも。

 

最高難易度の星5ステージは任天堂からの挑戦状と言わんばかりの難易度だが、それでも過去作の高難易度ステージと比べると少し控えめな気がする。

とはいえ、10フラワーコインをすべて集めてクリアしようとするとグッと難しくなるし、小さい子も含めて家族でワイワイ遊ぶとなるとこのくらいがちょうどいい塩梅なのかな。Newマリオから一新したシリーズ新作ということで少し抑え目にしているのかも。

 

……とかなんとか言ってたら最後の最後に挑戦するステージでひどい目にあったけどな!!

ワンダーに現を抜かしているプレイヤーを任天堂が皆殺しにせんばかりの強烈な難易度で襲い掛かってくる。クリアしたときは声出して喜んじゃったよ……許すまじ透明バッジ。

 

各ワールドに点在する「みんなの広場」というステージがあるが、ノーヒントでメダルを探さなきゃいけなくてかなりしんどかった。

マルチプレイでみんなであれこれ言いながら探してほしい…という意図はわかるんだけど、あまりにもノーヒントすぎて一人だと大変だった……。

それでも攻略を見ずに全部クリアできたので、不可能というわけではない。でもやっぱり少しはヒント欲しかったよ!

オンラインにつないでいると他のプレイヤーの行動が見れてそれがヒントになるらしいから、それによっても大分印象が違うのかも。私はずっとオフラインで遊んでいたので……。

 

とにかく最後までふしぎと驚きと楽しさであふれていて、アクションゲームとしてのマリオと任天堂の底力をまざまざと見せつけられた感じだ。

マルチプレイで友達や家族と楽しんだり、オンラインにつないでフレンドと遊んだりと、楽しみ方もいろいろ。

みんなも新しいマリオとワンダーあふれる冒険に出発しよう!

 

テイルズオブアライズ Beyond the Dawn

2021年に発売されたテイルズオブアライズの追加DLC。発売から2年経って突如発表された。

「アライズ自体はよく出来ていたし満足だけど、シリーズ最新作としては物足りない部分も色々あって、まぁでも久しぶりの新作だったし次に期待だな」とか思っていたので、発表時は完全新作じゃなくて2年前の作品のDLCで困惑したのを覚えている。

 

シナリオは本編のエンディングから1年後、本編の出来事を経て大きく変化した世界でダナ人とレナ人の対立が目立つ中、ダナ人とレナ人両方から追われる少女ナザミルとの出会いから物語は始まる。

 

ナザミルは自身の出自のことで幼少より迫害を受けていることもあってダウナーな雰囲気の娘なんだけど、接していくと割と素直でかわいい。思っていたより早く打ち解けてくれるし、色んな表情も見せてくれる。

ただし、己の能力の異質さから強い劣等感を抱いており、そこが本作の事件へとつながっていく。

 

劇的に変わってしまった世界に戸惑い、衝突してしまう人々、本編のエンディングで世界を変えたアルフェンの苦悩、特殊な境遇から追い詰められた行動をとってしまうナザミルなど、エンディング後だからこその物語が描かれる。

ダナを救った英雄としての第三者の期待と、自身の感情で思い悩むアルフェン周りのシナリオは良かったな。

 

サブクエストも豊富で世界各地のその後の姿が描かれる。それぞれの地域でいろんな問題を抱えていて、本編で登場したサブキャラなんかも再登場する。

メインシナリオもだけど、すっかり存在を忘れていたようなキャラとかも出てくるので「そこ拾うの!?」となったりすることもあるけど、拾う意味がある作りにはなっている。

 

スキットなんかも豊富で、久しぶりに全員集うパーティメンバーの様々な会話が楽しめるのもうれしい。サブイベントに連動したものも多い。


そんな感じでシナリオ面に力を入れたDLCなんだけども、個人的にはどうしても思うところがあってモヤモヤしてしまった。

 

まず、新キャラクターのナザミルがプレイヤブルキャラクターじゃない。

プロデューサーの事前インタビュー通り、ナザミルは後半にボスとして戦うことになるんだけど、プレイヤブルにならない理由はシナリオというより開発的な事情を感じますね……(ザレイズで速攻でプレイアブル実装されたナザミルを横目に見ながら)

あのシナリオをプレイすると能力的にも面白そうだったし、やっぱり仲間になってほしかった。


サブクエストなんかは会話シーンが非常に長くテンポが悪いものが多いのが気になる。

物によっては「サブクエストの報告イベント」→「終了後にスキット」→「スキット終了後にフィールド上での会話ボイス再生」と連続で発生するので、全部聞くと会話だけで数分拘束してしまうところもある。

それを楽しむファン向けというのは理解できるが、もう少しスパッと切り詰めてほしかった。


DLC関係なく、いつの間にかフォトモードが追加されていたのだけど「フォトモード」とは名ばかりで画面のUIやNPCを非表示にしたりタイトルロゴを設置するくらいしか出来ない。

 

カメラの調整や画角、キャラのポーズ変更やフィルターなども無し。右スティックでカメラを動かそうとするとUI非表示状態も切れる。

 

元々無かった機能なので追加するには厳しい面もあっただろうとは思うけれど、タイトルロゴの設置ができるのなら写真フレームを切り替えたり、画像をスタンプとして張り付ける機能とかもあってほしかったし、既存の他タイトルの基準を考えるとこの内容で「フォトモード」を名乗るのはかなり厳しい。これではただの「UI非表示機能」でしかない。

 

アライズは本当にグラフィックが素晴らしいタイトルなので、フォトモードは多くの人から求められていた機能だと思うからここは力を入れて欲しかった。

 

プロデューサーがどこかのインタビューで「アライズ発売から2年経っているがDLCの実質的な開発期間はもっと短い」と言ってたのを見たけど、だとしても本編発売から2年たったタイトルのDLCとして出てくるのがこれなのは正直厳しい。

 

元のテイルズオブアライズ自体がよくできたタイトルなので、久しぶりということもあり楽しく遊べはしたが、事前情報通り追加となるのはシナリオ面のみでシステム面はほぼ変更がなく(強いて言うならブーストアタックの強化くらい)、マップやボスの追加はあるものの、基本的にファンディスクの領域を出ない作り。アライズのシナリオが大好き! キャラが大好き!って人以外にはおススメし辛い。

まぁそういう層に向けたDLCなのは明らかなので、そこにツッコミ入れるのは野暮だと頭では分かっているんだけど……。

 

DLCとセットになった商品も販売されたけど、もし今から「テイルズオブアライズを始めてみたい」という人がいても個人的にはアライズ単体から勧めるかな……。

セットで買ったほうが安いけど、気になったらクリア後に買うくらいでいいと思う。本編だけでもシナリオはきれいに完結しているしボリュームもあるので。

 

私もアライズのキャラクターたちは好きなので彼らとまた旅に出ることができたのはうれしかったし、サブクエストを含めると20時間くらいは遊べるのでボリュームもある。

 

完全新作を作るのに時間がかかるのも、リメイクや移植も開発費が馬鹿にならないのも分かるので、その繋ぎとして既存タイトルのDLCを展開する、という商品展開は理解も納得もできる。

完成されたシステムに新たに手を加えるのも制作コスト高騰につながるから難しいというのもわかる。

 

だが、直近のスマホタイトル2作(クレストリアとルミナリア)の早期サービス終了、バグが多く修正まで時間がかかったSwitch版シンフォニアリマスターなど、テイルズオブシリーズに対する信用が再び失われている今、このような程度の低いDLCで良しとしている現開発体制の姿勢が本当に悲しい。もう一度言うが本編発売から2年経ってるんだぞ。

 

せめて1年早くリリースされてほしかった。それならこの内容でも素直に楽しめたと思う。

なんとかこのモヤモヤした気持ちを払拭してくれる新作が出てくれることを祈るよ……。

 

龍が如く7外伝 名を消した男

来年1月にナンバリング新作の8が控える龍が如くシリーズの最新作。その名の通り、龍が如く7の外伝で、7の事件の裏側で奔走する桐生一馬の物語が描かれる。

桐生一馬が主人公の龍が如くは1作目のリメイク作である「龍が如く 極」しかプレイしていなかったのだけど、7は好きだったし8に繋がる物語ということでプレイ。

 

相変わらず龍が如くシリーズの街は治安がどうかしているな!と思いつつ、シナリオもアクションも思っていた以上に出来が良く、最後まで楽しく遊べてよかった。

 

シリーズ恒例の俳優さん演じるゲストキャラがいるんだけど、ファーストサマーウイカさん演じる赤目が突出して良かった。声の演技も良かったね。

 

龍が如くスタジオの過去作のアクションはそんなに刺さっていなかったのだけど、今作はエージェントスタイルのアクションがはちゃめちゃで楽しかった。

 

SNSで話題になったスパイダーマンよろしくなワイヤーアクションや、ドローン飛ばしてチクチク攻撃したり、靴に仕込んだジェットでガンダムみたいな挙動で移動したりとかなりはっちゃけていて良い。

応龍スタイルでドカドカ敵をなぎ倒していくのもこれはこれで好き。

 

メインシナリオをクリアしたくらいで寄り道要素はほとんど遊んでいないのだけど、それでも結構な遊びが詰め込まれていて龍が如くシリーズの強みを感じられた。浄龍! ポケサーやろうぜ!

 

シリーズ恒例の寄り道要素であるキャバクラも、本作では実写映像を使ったものに。

現行機だと3Dモデルやらなんやらで製作費が馬鹿にならないだろうから実写になるのも納得だなーなんて思ってたけど、個人的には意外と違和感なく遊べた。

 

2~6は未プレイで桐生一馬の物語をほとんど知らない私でも、メインシナリオのエンディングはつられて泣いてしまうくらいには良かった。6まで通して遊んでいた人はかなりグッとくるんじゃないだろうか。

 

正直そこまで桐生一馬のことが好きなわけでは無かったけど、クリアした後は遊べていなかったシリーズ作もやってみようかなと思えるようなタイトルだった。8も楽しみだ。

 

ポケットモンスター スカーレット/バイオレット ゼロの秘宝

去年発売されたポケットモンスターシリーズ本編最新作、スカーレット/バイオレットの追加DLC

前後編で構成される内容で、本編で登場しなかったポケモンの追加や、新しい場所で展開されるシナリオが楽しめる作りとなっている。

 

前編:碧の仮面では、パルデア地方から離れた場所で、その地方の昔話にまつわるシナリオが展開される。

 

主人公は毎年他校と合同開催される「林間学校」のメンバーに選ばれ、キタカミの里という場所へと向かうことに。

 

キタカミの里は、大きな山の麓に人々が暮らしている、いかにもな「THE日本の田舎」といった場所で、田んぼやりんご園など、パルデア地方とまた違ったのどかな自然が広がっている。

表現がとても豊かで、田舎あるあるな描写がそこかしこに詰まっている。

 

出現するポケモンなんかも違うので、パルデア地方では出会えなかった、パルデアのすがたでは無いウパーとも出会えるぞ。

 

オタチの群れに囲まれて幸せな私。

 

林間学校の拠点となるスイリョクタウンの中にもポケモンが住んでいるので、いろんな場所で寝ていたり……

 

夜になって見上げるとホーホーが屋根の上にたたずんでいたりするのが細かい。

 

DLCのフィールドでもコライドン/ミライドンに乗って飛び回ることができるので、町を見下ろしながら滑空するのも気持ちいいぞ。

 

DLCを導入するとキタカミ図鑑が追加されるのだけど、同じポケモンでも図鑑の画像がパルデア図鑑とは異なるものになっているのがうれしい。

後述する後編で追加されるブルーベリー図鑑もパルデア図鑑と違うものになっているので、同じポケモンでも新鮮な気持ちで図鑑を眺めることができる。

 

シナリオを進めると様々な人物が登場するのだけど、やはりメインとなるのは「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」を通して登場する、キタカミの里出身のゼイユとスグリ姉弟

 

姉のゼイユは気が強く、身勝手な一面もあったりするものの、不器用ながら弟のスグリを気にかけている。

他の地方からやってきた主人公に対していきなり冷たい態度をとったりするが、まぁ基本的には面白いしいい子。

 

一見クールビューティなんだけど中身は全然違って、表情がコロコロ変わったり、かなり横暴なこと言ったりとで見ていて楽しい。

 

針千本よりキツそうな事とか平気で言ってくるしな。

ゼイユの会話シーンは全体的にテンション高くて好き。個人的にDLC全体通して一番好きなキャラ。

 

弟の「スグリ」はおっとりした性格で、よく姉の背中に隠れたりする子。パルデア地方からやってきた主人公のことが気になる様子。

 

前編では基本的にスグリと一緒にキタカミの里の各地を巡る内容になっている。

一緒に行動していくうちに、徐々に打ち解けるようになってくれるスグリがとてもかわいい。素が出るとしゃべり言葉に方言が出てくるのも良いよね。

 

メインシナリオ外ではあるんだが、サブイベントとしてカメラ好きの旅人、サザレとのイベントが用意されている。パートナーのヒスイガーディもかわいいね。

 

サザレさん、基本的には気のいい美人のおねーちゃんなんだけど、ポケモンの写真を撮る際にはキモオタみたいなテンションになるのが面白い。カメラ構えているときはずっとこんな感じだからな。

 

前編のサブイベントと言えばやっぱりネアとビリオの富豪コンビも外せない。

休暇で訪れたキタカミの里で出会った主人公を通して、庶民の生態を知るべくキタカミの里やパルデア地方を巡る旅をすることになる。

 

ネア、パルデアエステートというパルデア地方でも有数の大企業の社長なんだけど、全体的にテンション高くて口が悪いのが良いよね。それでいて悪気が無いのは伝わってくるので嫌いになれない。

 

ネアもビリオも、会話シーンのテキストが一々面白いからスクショ枚数も結構な量になっていた。この他にも変なこといっぱい言ってるぞこいつら。

 

そんな感じで登場人物も濃いDLCシナリオだが、何より前編シナリオのカギを握るオーガポンがかわいすぎる。鳴き声が「ぽにお」なのも良い……。

 

その昔、キタカミの里で何が起こったのか、オーガポンが鬼と恐れられているのはなぜなのか。プレイヤーは林間学校のレクリエーションを通してその顛末を知ることになる。

そして「鬼さま」に強くあこがれるスグリがとった行動とは……。

 

物語はブルーベリー学園を舞台とする後編、藍の円盤へと続いていく。

かなり気になるところで終わったので早く後半来ないかなぁなんて思っていたが、意外と早く配信開始されたので良かった。

 

後編の舞台は前編のキタカミの里と打って変わって、最新鋭の技術で設立されたブルーベリー学園。ポケモンバトルの教育に力を入れていて、なんと学園の大部分は海の中にある。

主人公はアカデミーからの交換留学生としてブルーベリー学園に赴くことになるぞ。

 

ブルーベリー学園の校内にはテラリウムドームと呼ばれる、ポケモンが過ごしやすい環境を人工的に整備している施設が存在している。

ドーム内は4つのエリアに分かれていて、それぞれ土地や気候が異なり、多彩な自然環境を形成している。それぞれエリアごとに生息しているポケモンも異なる。

 

4つのエリアを巡るのはそれだけでも楽しい。

様々なポケモンが生息していて、前編と同じく本編では登場しなかったポケモンもたくさん出てくる。意外なポケモンなんかも登場しているぞ。

 

ポケモンも多種多様なら登場人物も多種多様。

ブルーベリー学園校長のシアノや、新しく学園にやってきた主人公を案内してくれるタロなど、新しい登場人物がブルーベリー学園での交換留学を楽しく彩ってくれる。

登場人物はみんなよかったけど、タロはモーションも良くてずっとかわいかったな。

 

ゼイユもスグリもブルーベリー学園の生徒なので、ゲームを進めると再会することになる。見知った顔と再会できるのはやっぱりうれしい。

 

ブルーベリー学園には「ブルベリーグ」という、生徒同士でポケモンバトルの強さをランク付けする制度が存在する。

ブルベリーグでトップレベルに強い4人は四天王と呼ばれ、他の生徒たちの憧れの存在。

 

主人公はブルベリーグ四天王の一人、カキツバタの誘いを受け、テラリウムドームの4つのエリアを拠点としているブルベリーグ四天王に挑むことになる。

 

カキツバタがなぜ主人公をブルベリーグに誘ったのか、ブルベリーグを通してリーグ部が抱える問題と向き合うことになっていく。

ブルーベリー学園でのバトルは本編と異なりダブルバトルが基本なので、大分勝手が違い、相手自体も結構強くて楽しかったな。

 

そして物語は再びパルデア地方へ。

プレイヤーはパルデアの大穴に存在するエリアゼロへと足を運ぶことになる。

その最奥に待ち構えているゼロの秘宝の正体とは……。

 

本編での謎がすべて明かされる……といった内容では無かったのだけど、スグリ関連のお話は個人的にとてもよかった。ここから、またゼロから始めればいいのだ。

 

でもとりあえずブライア先生はクビにしたほうがいいんじゃないかな!?

ゼイユが突っ込んでいたけど、シナリオ終盤であんな大変なことになってよく教職続けられたなって思ったよ!

 

とにかくずっと楽しくてこんな感じで遊んでいた。

前作剣盾でもDLCはあったのだけど、本作ではより本編と連動していて遊びが大きく広がる内容になっていて満足。

後編はシナリオをクリアしたくらいでまだまだ遊び尽くせていないので、年末年始でたっぷり堪能するぞ。来年にはDLC番外編の配信も決まっているのでそちらもとても楽しみ!

 

【見た映画】

今年はもう少し本数見たいと思っていたのだけど、結果的に去年とほとんど本数は変わらずじまいだったな。見たいと思っていたものはほとんど映画館で見れたのでそこは良かった。

他にも見たものはいろいろあるんだけど、いくつか掻い摘んで感想を。

 

アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~

もう、本当に、何から何まで素晴らしかった。ずっと泣いてた。

もう公開から時間も経っているので少しネタバレするけど、スターライト学園卒業までを描く話だと思ってたら、まさか卒業後、大人になった彼女たちの姿も描かれるとは思っていなかった。

 

お酒を飲むいちご、蘭、ユリカ様、かえでがあまりに新鮮。そして19歳のらいち!!! らいち声変わりしてなくてびっくりした。

 

らいちお前……ノエルちゃんとはどうなんだ……?あれからも仲良くしてるのか……?
19歳になった音城ノエル、ぜったい超絶美人だよなぁ。

皆言ってると思うけど、お酒で酔っぱらうユリカ様めちゃくちゃかわいかったです。

 

そして時は戻って卒業ライブ。もうほんと素晴らしくてずっと泣いてた。

星宮いちごの最後のステージでのセリフ、あまりに人間賛歌だったな。それってつまりアイカツ!ってことだよ……。

 

ただ卒業ライブ、「卒業」ライブなのに美月さん出てきたの完全にツッコミ待ちでは!?となってちょっと面白かったな。神崎美月!? 中退したはずでは!?

 

本当に構成されるあらゆるすべてが輝いていた。

星宮いちごからバトンを受け取り、私たちも星宮いちごたちアイドルにバトンを渡し、その軌跡がきらめくラインとなって未来へ続く路を紡いでいく。

 

本当に、映画館で見れてよかった。ありがとうアイカツ!

 

シン・仮面ライダー

庵野秀明脚本・監督による、仮面ライダー生誕50周年企画作品。

シン・ゴジラもシン・エヴァンゲリオン劇場版もシン・ウルトラマンも楽しんだし、仮面ライダーも好きなので公開前から楽しみにしていた作品。

 

蓋を開けてみると石ノ森章太郎先生の漫画原作に沿った作品で、思っていた以上にハードな作りで驚いたりした。

個人的にはかなり楽しんだけど、シン・ウルトラマン以上に原作へのラブレターみたいな映画で、庵野監督が関わる「シン」の名がつく映画の中でも一番困惑がすごかった。

 

初日に映画館に観に行ったら小さい子と一緒に見に来てた方がいたんだけど、冒頭からなかなかのPG-12っぷりを発揮していて、ショッカーを攻撃する際に血しぶきがこれでもかと飛び散るから、少しだけ居た堪れない感じになってしまった。子供さん怖がっていなかっただろうか。

 

まぁそういう暗い雰囲気も含めて漫画原作を基にしたリブート作品ではある。戦闘シーンは全体的に痛々しかったな。

とはいえ、やっぱり全体的にめちゃくちゃオタク!!って感じの映画だった。見終わった後の最初の感想は「面白かったけど正気!?」だった。

 

マスクやサイクロン号のギミックとか、シナリオ上でマフラーに意味を持たせるのはとても良かった。クモオーグ戦のライダーキックも好き。空中では私が圧倒的に不利!

 

一文字はみんな好きだろ!ってくらい本当に良いキャラだし(KKオーグを蹴とばすシーンが最高)、緑川ルリ子も良かった。私は用意周到なの。

 

「本郷猛 = 藤岡弘、」のイメージがどうしても強いため、キャストに池松壮亮さんが発表されたときはあまりピンと来ていなかったけど、実際に内容を見たらシンの本郷猛は池松さん以外無いな、と思える。

 

暗闇で光るライダーマスクが見せたいのは分かるけどいくら何でも暗すぎるよ!!となったトンネルでの大量発生型相変異バッタオーグ戦や(後日配信となったプライムビデオ版見ると明らかに明るくなってて笑った)、

最終決戦としては渋すぎる絵面が続く第0号戦など、好みが大分別れそうな作品ではあるけれど、劇場で見れてよかったよ。

 

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

公開された予告映像の段階でもう最高だったのだけど、実際に見るとあまりにも「スーパーマリオ」の映画すぎてずっと感動していた。

 

とにかく画面のあらゆる場所にマリオのネタが詰め込まれていて最後まで全く飽きさせない。

「マリオを映画にするならこれやってくれるよなぁ!?」と思うものを全部やってくれたし、マリオのBGMをアレンジした劇伴も素晴らしかった。

公開初日に観に行って、そのあと4DXでも観たけど、4DXだとアトラクション感がすごくてこれもめちゃくちゃ楽しかった。カートに乗るシーンで揺れる揺れる。

 

ピーチ姫の性格もゲームと異なり、勝気な感じで自分からグイグイ行くのも良かったし、キノピオもドンキーもみんないいキャラだった。クッパのピアノ演奏シーンで館内の子供たちが笑っていたのも印象的だった。あのシーン良いよね……。

ただルマリーだけは何だったんだよあいつ! ゲームとも全然性格違うし最後まで謎ですごかったな……。

 

吹き替えで見たけど、どの声優さんもバッチシ決まっていて、畠中祐さん演じるルイージなんかルイージがそのまましゃべっているようだった。

おびえながら「マ~リオ~……」と呼びかける演技なんか完コピレベル。

 

キャラクターの設定だけでなく、プレイヤーが今まで遊んできたマリオのゲーム体験をそのまま内包したような映画だ。

そこかしこにプレイヤーの思い出が詰まっていて、初めて見る映像が繰り広げられるのに、どこか懐かしいような、「あるある」って思わず笑ってしまうような、不思議な感覚が味わえる映画であり、

そして、最後まで諦めず立ち上がる最高のヒーローたちの映画なのだ。

マリオが好きで、この映画が観れて、本当に良かった。

 

映画館だと上映前にCMが流れたんだけど、それもかなりぐっと来てしまい、映画が始まる前に泣きそうになってた。It's you MARIO!

 

マリオとずっと冒険してきた人も、マリオにこれから出会う人も、老若男女問わず誰でも楽しめる最高のエンタメ映画なので年末年始にぜひ。

マリオをほとんど知らなくても大丈夫。「この赤い帽子のヒゲがマリオなの?」くらいの知識の人でも、観た後は思わずジャンプしたくなるような、楽しさに溢れる映画だよ。


スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

前作が私にとってオールタイムベストにも入る作品で、続編が発表されたときは本当にうれしくて、公開して速攻で劇場に足を運んだ。

前作以上に映像表現がすさまじく、マルチバースということもあり様々な表現が詰め込まれていて、とにかくずっと凄かった。

 

かつての仲間との再会、スパイダーマンの悲しき運命。

その運命に抗うと決意したマイルスの前に立ちはだかる無数のスパイダーマンたち。 

やがてそれはマルチバース全体を揺るがす最大の危機を引き起こしていく。

 

事前に発表されていた通り前後編ということで、続きが気になるところで終わったので早く続編が観たい。めちゃくちゃ楽しみ~~~~~!


ゴジラ -1.0

山崎監督の作品はジュブナイルは好きだったし、ALLWAYS 三丁目の夕日も泣いちゃうくらいには感動した。

一方でドラゴンクエスト ユア・ストーリーでは大変苦い思いもしたので、過度な期待はせず、とはいえ全く期待しないというわけでもなく「まぁそんなに悪いものは出てこないだろう」くらいのテンションで観に行ったけど面白かった。

 

VFXはさすがの迫力で熱線の描写は良かったし、迫力ある海戦も、復興へと進む日本を無常にも破壊していくゴジラもすごかった。対ゴジラの作戦も今までと異なるアプローチで新鮮でよかったね。

 

今作のゴジラもとても怖く、何もかもが足りていない戦後日本という状況でこんな怪物とどうやって戦えばいいんだと思える絶望感。

いかに邦画がやりそうなことをやりつつ、且つ怪獣映画としても満足度が高く、面白かった!といえるもので良かった。

最後のシーンも、邦画でありがちなベタベタのベタなシーンなんだけど、暖かい気持ちになれたよ。

 

個人的な好みだけで言うとシン・ゴジラのほうが好きなんだけど、方向性が全然違う作品なので比較するものでもないかな。

久しぶりの国内制作且つ実写映画のゴジラだったけど、それで出てきたのがこの作品なら次のハードルも高いものになっちゃうね。

でも次は平成VSシリーズのようなゴジラも観てみたいなぁ~~。

 

良かったので気になる方はぜひ。ゴジラ知らなくても大丈夫。

 

君たちはどう生きるか

風立ちぬ以来10年ぶりとなる、巨匠宮崎駿監督の最新作。

観たいと思いつつも時間が取れなくて半ば諦めていたのだけど、かなりのロングランでまだ上映中ということもあり、公開から大分経ったタイミングで滑り込むように観に行った。

 

事前情報が謎の鳥が一面を飾る劇場用ポスターくらいで、映画の予告映像など情報が一切なく、公開日に米津玄師さんが主題歌を担当することや、少し経ってから数枚の画面写真とキャスト情報が出たくらい。

XのTLで特にネタバレをくらうようなことも無かったので、強いて言うなら「ポスターに写っている鳥はおっさん」、「キムタクが出ている」くらいの情報しか知らない状態で観ることができた。

 

個人的には宮崎駿からの説教を受けにいく、くらいの気持ちで臨んだのだけど全然そんなことは無かったな。本当に何も知らなかったので舞台設定等、色々驚いたりしたけど、ジブリ映画らしい凄まじい作画や、キャラデザも個性も強すぎる登場人物など含め、割と素直に楽しめた。

……でもこの映画見た子供、鳥嫌いにならない??? あと木村拓哉さん演じる主人公の父親が色々すごかったです。

 

色々話題になったプロフェッショナルもまだ見れていないので、何かのタイミングで見たいな。

 

【来年に向けて】

長々と振り返ってるだけで疲れてきた……。

ざっと振り返るつもりだったけど想定よりずっと長くなってしまったな。

 

来年は早々に嫌なイベントが待ち構えているのが確定しているのでもうゲンナリしているのだけど、色々楽しみにしているゲームや映画があるので、それを楽しみに生きていこう。

 

大分前から始めたダイエットも、少しずつ体重が減ってきてゴールが見えてきているので引き続き減量に努めたい。とはいっても適正体重まであと10kg以上減らさないといけないんだけどね……。

 

あとはUnityだな。今作ってるものと、もう一本考えているものがあるので来年内には完成させたい。

Unreal Engineの勉強もしたいのでそっちにも手を付けるつもり。少しずつ生産性のあることをやっていこう。

 

というわけで今年も1年お疲れさまでした。

来年もどうなるか分からないけど、可能な限りゆるく過ごせますように……。