みかん処

きんかんの日記とか絵とか遊んだゲームのこととか

ファイナルファンタジー15をクリアして。

久しぶりのログイン。前回書いたのは2015年のマイGOTYの時だからほとんど1年ぶりか。

と思ったけど、わけわからんゲロ吐いたイラスト張った記事書いてたね……。

ツイッターでも書いたけど、FF15が本当にとても良かったので、居ても立っても居られず慣れない文章を書いています。

ファイナルファンタジー15は言わずと知れたファイナルファンタジーシリーズの15作目の最新作。

元々はFF13と対をなす作品、「ファイナルファンタジー ヴェルサス13」として、もう10年以上前に発表された作品。

その後はしばらく長い間音沙汰もなく(たしか数回は情報発表されたりしたけど)、2013年のE3で「ファイナルファンタジー15」として仕切り直しとなり、ディレクター交代など色々あったが、ついに去る2016年11月29日に発売になった。

というわけでここではただただFF15の感想をつらつらと書いていきます。

レビューなんて大層なものではなく、本当に「FF15めっちゃ良かった!! みんな遊んで!!!」っていう記事です。

本当にただの感想なので、「全然そんなことなかったぞ」って人もいると思う。が、そこも含めてFF15がどういうゲームなのか書こうと思います。

まぁ、ぶっちゃけこんなもの読む暇があったらみんなFF15買って遊んでくれ!! 頼む!!


本作、とにかく何をやっても面白かった。

フィールドにうろつく敵と戦闘したり、まだ行ったことのない場所を目指してさまよったり、車に乗って気ままにドライブしたり、何度クリアしても尽きないクエストをこなしたり、キャンプでイグニスの料理を楽しんだり、プロンプトの写真を見たり……。

実際にどんなものなのか、少しだけ紹介するので雰囲気だけでも伝わってもらえたらと思います。

■フィールドの探索と戦闘

今作はオープンワールド形式を採用していて、フィールドが地続きでずっと続いていきます。

公式サイトではシリーズ初の「オープンワールドの採用」ってあるけど、個人的にはLRFF13オープンワールドじゃない?って思ってたりする。

今作のフィールドは広く徒歩では時間がかかるので、メインの移動手段は車(レガリアという)になる。

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プレイヤーが実際に運転することもできるが、仲間の一人であるイグニスに運転を頼むこともできる。

ミュージックプレイヤー機能もあり、歴代FFの曲を流しながらのドライブも楽しめる。しかも収録曲もめっちゃ多い。

自分の好きなFF9の独りじゃない、FF10の襲撃、FF13の閃光も収録されているし、ナンバリング以外にもFF零式の我ら来たれり、ディシディアFFからも曲が収録されている。

さらにはレガリア内でアイテムの購入ができるのだが、そこでミュージックプレイヤーを購入すると、車に乗っていない時でも曲を聴くことができる。

好きな曲を流しながらドライブするのは、実際の車の運転があまり好きでない自分でも結構楽しかった。

車の運転中、席の様子をのぞくとキャラクターたちがおしゃべりしている様子が垣間見られたりもする。

ノクト「何度も聞いてる気がするけど、うまいか?エボニー(作中で登場するコーヒーの銘柄)」

イグニス「何度も聞かれてる気がするが、俺は気に入っている」

という会話が発生すると、実際に後部座席にいるノクトが運転席のイグニスにコーヒーを手渡し、受け取ったイグニスがコーヒーを飲む様子が見られる。

運転中は基本キャラクターが動いているので、会話内容が聞こえなくとも「今彼らはどんな会話をしているんだろう?」と想像するのも楽しい。

また、あるクエストをクリアすると移動手段として、徒歩や車だけでなくシリーズおなじみのチョコボに乗ることもできる。

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チョコボは1日単位でレンタルする仕様だが、ノクトの乗るチョコボは好きな名前に変更したり、色を変えることもできたりする。

また、チョコボに乗って走り続けているとチョコボのレベルがあがってスタミナが増えたりする。

色や名前を変更すると「自分だけのチョコボ」感がぐっと強まって愛着が沸くね。

フィールドには敵もその辺でうろうろしていて、そのまま攻撃して戦闘に移行する。もちろんシームレス。

今作の戦闘はリアルタイムで繰り広げられるアクションとなっていて、プレイヤーは主人公のノクトを操作して敵と戦っていく。

このアクションがとにかく多彩で、主人公のノクトや仲間たち、さらには敵もいろんなアクションを繰り広げてくれます。見ててたのしい。

武器の種類が豊富で、さらに一度セットすれば十字キーの上下左右で即座に切り替えられるので、自分の好きな武器で戦ったり、敵に応じて切り替え、△ボタンで武器を投げてその場所まで一気にワープする「シフト」を使いこなしてガシガシ戦っていくのが本当に楽しい。

また、敵にシフトを行った場合、そのまま敵を攻撃する「シフトブレイク」が発動する。

このシフトブレイクはシフトを発動したノクトから敵までの距離に応じてダメージが変わるので、遠くから敵にシフトブレイクで大ダメージを与え、BREAKを発生させて部位破壊する爽快感は本作の戦闘システムならではだと思います。

アクションゲームでたまにある「飛んでる敵に攻撃が当たらない」ストレスも、シフトを活用すれば一気に距離を詰め寄り、そのままシフトブレイクで叩き落とすことで出来るので快適にプレイできる。

本作は魔法の設定がちょっと特殊で、各地に存在する炎・氷・雷のエレメントを取得して、メニュー画面で魔法を生成する。

そうすると武器として装備する事が出来て戦闘で使えるという形式になっている。どちらかというとアイテムに近い。

生成する際にアイテムなども一緒に消費することで、毒などの効果を付属したり、威力を高めたりできる。

魔法は回数も限られてる分、威力も高く範囲も広い。またフィールドにも影響を及ぼしたりするのも面白い。

例えばファイアの魔法を使うと、敵を攻撃した後も魔法を使った周辺が燃え続けたりする。それに触れるとステータス異常の「燃焼」になったりする。

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上の画像はサンダーで敵を倒した後のもの。

仲間が近くにいる状態で使ってしまったため、被害が及んで黒焦げになっている。こまかい。

■料理

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FF零式HDに付属された体験版「エピソードダスカ」から話題になってたけど、料理のグラフィックが本当にすごい。

夜中にプレイするとただの飯テロになる。

実際自分は発売日の0時に店に受け取りに行って、帰宅してそのままプレイしたけど、料理が普通にうまそうでお腹が空いてしまって寝れなかった。あほか。

料理は各地に存在する拠点で食べられるほか、キャンプをすると料理が得意なイグニスが作ってくれる。

イグニスは敵を倒して新しい食材を手に入れたり、各地で売っているレシピ本を入手すると新しい料理を覚えて、キャンプで作ってくれるようになる。

ちなみに店で料理を食べた場合も、その料理を自身でアレンジしたメニューを思いついたりするぞ。とんだレシピ泥棒すぎる……。

しかもイグニスの料理の方が旨そうっていう。

ちなみに上に張った画像もイグニスの料理です。こいつらキャンプでどんな豪華な飯食ってんだ!!

■クエス

今作、ほかのオープンワールドRPGと同じく、クエストがめちゃくちゃ豊富に用意されている。

同じ人物から連続で依頼があったりする場合もあるので、

エストをクリア

依頼主に報告してクリア

そのまま同じ依頼主から次のクエストが発生

みたいなパターンもあって、やっていると延々クエストをプレイしてしまい本編がなかなか進まなくなる。

エストを受注すると、クエストの内容に応じて仲間たちの会話が発生する場合もある。

例えば、新鮮な野菜を受け取ってきてほしい、といった内容のクエストを受注した際に、仲間たちが主人公ノクトの野菜嫌いをいじる会話が発生したりする。こういった細かいところからもキャラクターの関係や内面などが垣間見えて楽しい。

本作は日清食品とコラボしてて、実際にゲーム中にカップヌードルの看板や、カップヌードルそのものが登場するんだけど、

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仲間の一人であるグラディオラスがカップヌードルが大好物という設定で、そこに関連するクエストが発生したりする。

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内容もそうだけど、グラディオラスがカップヌードルを初めて食べたときに感じた衝撃を語った後、プロンプトが「ああ……、普段いいものばっかり食べてるからね……」と零すのが面白かった。

■写真

そして、本作で最も好きになった要素がプロンプトの写真である。

これはプロンプトが冒険中の様子を自動的にカメラで写真に収めてくれるというもの。こちらの指示を出したりする必要はなく、勝手にいろんな様子を写真に収めてくれる。

宿泊施設に泊まった際や、キャンプを行ったときに撮った写真を確認でき、任意で保存することが可能。

そのままSNSにアップロードすることもできる。

写真を撮っていくとプロンプトの写真のレベルがあがり、いろんなエフェクトをかけることができるようになったりする。

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写真は出来は良く撮れているものあれば、何考えて撮影したのか分からないようなひどいのもあって、構図や撮影のタイミングもバラバラなので、見ていると「自分だけの旅」という感覚がすごい。プレイヤーの旅をプロンプトの写真が彩ってくれるのだ。

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プロンプトの撮影する写真は、仲間たちの意外な一面も垣間見えたりするから楽しい。

イグニスが満面の笑みで写真に写ってるのすごいじわじわくるし、ノクトやグラディオがノリノリで撮影してたり、プロンプトの自撮りがへたくそだったりする。これが本当に楽しいのだ。


……と、これまで本作の特徴を長々と書いてきたが、本作はおそらく、シナリオに関しては賛否いろいろな感想にあふれるだろうなと思う。

今作のシナリオにはエピソード間の空白部分が多い。よく言えば想像を掻き立てるところが多く、悪く言えば説明不足なところが目立つ。(追加コンテンツもすでに発表しているし、もしかしたらそこで補完されるかもしれない)

しかし、しかしだ。

ここからは本当に自分が思った、ただの感想になるんだけども、

うまく言えないのが歯がゆいけれど、今作はプレイヤーのプレイそのものが、ノクトたちの旅となり、ストーリーとなっていると思うのです。

なぜなら先ほど長々と紹介した要素、これらはすべてにシナリオと深い結びつきがある。

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イグニスの作るおいしそうな料理、クエストや写真で垣間見えた仲間たちの一面。

フィールドをただ走ってる時の会話や、車の中での楽しそうな表情。

宿泊施設に泊まった際に見せる、友人同士でダーツやトランプを楽しんでいる様子。

これら全ては、展開も相まって物語終盤に確実に「効いてくる」。

遊ぶほどこの4人が好きになり、エンディングを迎えたときの、あのノクトのセリフが本当に心に刺さってくる。

メインだけを集中してプレイしていると、おそらくそんな時間はかからない。

その為、キャラクターやシナリオの印象がどうしても弱くなり、エンディング含め「なんだかあっさりした作品だったな」みたいな印象を抱く人もいるんだと思う。

今作はプレイヤーの多様な遊び方に応えてくれる作品だから、そういうプレイの仕方ももちろん間違っていないと思う。

ただ、いろんなクエストで寄り道し、イグニスの料理やプロンプトの写真を楽しみつつ、遠回りしながらエンディングを迎えた自分は、本当にボロボロ泣いてしまった。

主題歌がStand By Meってのも、ずるい。

あと、本作は過去シリーズ作と比べると、意図してプレイヤーが操作している時間をなるべく多く、早く操作できるように作られているようにも感じた。

過去作だとシナリオ重視でイベントシーンを流すところを、最小限の会話で抑えてノクトを操作できるシーンに移行したりなど。

そこも関係しているのかもしれない。


FF15_01

本当に長い開発期間を経て、遂に発売された15番目のファイナルファンタジーシリーズ最新作。

それは自分にとって、本当に忘れられない大切な作品になった。

本当に、心から、10年待って良かったと思った。

今年はいろんなゲームがたくさん出て、個人的に「ゲームの当たり年」と言ってもいいくらいすごかった2016年だけど、いろんな要素がすごい密度で作りこまれているこの作品を、ぜひとも多くの人に遊んでほしいと思う。

「面白かった!」にしろ、「つまらなかったな……」にしろ、多分それだけの話にはならないと思うから。いろんな感想を交わすことができると思うから。

実をいうと自分は釣りが全く楽しめてなかったりする。だって全然釣れないんだもの!!

現実でも釣りは苦手だけど、まさかゲームでも同じような感情を抱くことになるとは思わなかった。

でもたまに魚が引っかかったりすると楽しい。ちょろい。

この記事を書いてすぐ位に釣りのコツがわかって見事に大ハマりした。

現在釣りレベル6。この記事書いたときは1だった。

釣りめっちゃ楽しい。やばいたのしい。ちょっと信じられないレベルで楽しい。

ほんと何やっても楽しいなこのゲーム!!


……長々と書いて疲れた!! なんかちょっと自分の気持ちを吐露してる感じがあって恥ずかしいな。

とりあえず自分はまだまだFF15を遊ぶぞ!

発売前から楽しみにしてたレガリアタイプFもまだだしな! 早くレガリアで空を飛びたい!!

DLCも控えてるしな! シーズンパスも購入済みだ! 楽しみ!